美しい日本の色彩環境を創る研究会からのお知らせ

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2018年5月17日(木) 「美しい日本の色彩環境を創る」研究会の見学会と講習会報告

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「美しい日本の色彩環境を創る」研究会の見学会と講習会報告
開催日:2018年4月14日(土)15日(日)
場 所:宮崎県日向市
参加者:4/14、13名(美々津見学会と行政の講習会、LOJ会員・関係者10名)
    4/15、30名程度(日向市の景観の取り組みについての色彩講習会と現地見学会、LOJ会員と関係者11名)

【スケジュール】
4月14日(土) 
@15:00〜 国の重要伝統的建造物群保存地区「美々津」の見学会
日向市歴史民俗資料館 佐藤 久恵 館長
A17:50〜 宮崎県の景観についての取り組み 
宮崎県 県土整備部 都市計画課 美しい宮崎づくり推進担当 主幹 岡部 章 氏
B18:40〜 日向市の景観についての取り組み 
日向市役所 建設部 都市政策課 課長補佐兼技術調整係長 吉田 健二 氏
4月15日(日)
C9:30〜 日向市の景観の取り組みについての色彩講習と現地見学会
「美しい日本の色彩環境を創る」研究会活動について 主査 林 英光
日向市景観アドバイザー 山口 ひろこ 氏 

 4月14日には宮崎県美しい宮崎づくり推進室の岡部氏と、日向市建設部と都市政策課の吉田氏による景観行政についての講義があり、その内容はわが国トップクラスの先進的景観行政県だけあり、整然とした景観についての取り組みは実に見事なものであった。
15日は日本色彩学会「美しい日本の色彩環境を創る研究会」の活動説明と、関西から九州にわたり活動されている山口ひろ子氏によるきめ細かい景観アドバイザーとしての講演と、現地説明会があり、県民と建築家の参加とともに、免震構造の木材と白と赤の竣工直後の斬新な日向市役所を、議会・市長室まで細部にわたり見学出来た。 特筆すべきは、わが国には稀有な、県・市共に他都道府県に有りがちな縦割りの風土が見られない、行政・市民・業界が一体となり、自然体で美しい景観づくりに取り組んでいることであった。良き風土と歴史とともに宮崎交通の創始者であり、宮崎県の観光の父と称えられる実業家の岩切章太郎氏の思想と志が引き継がれていることが基本にあると感じた。ここには人と、優しく温かい風土に支えられている景観があり。初日の雨模様の美々の里の見学は、しっとりと丁寧で優しい伝統的街並みと、伝説の神武東征の船出の港が古代への想いを馳せる風景であった。

消防車車庫の前にて記念撮影


日向市歴史民俗資料館 
佐藤館長より往時の美々津のまちの歴史を学ぶ


AB宮崎県と日向市の景観行政の取り組み講習


C日曜日早朝より市とLOJのセミナーは市民30名余の聴講者もあり、景観への関心の高さが感じられた。


日向市駅周辺の取り組みについて講習と現地まち歩き見学会


明るい感じの日向市新市庁舎見学会


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日本色彩学会
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