関西支部からのお知らせ
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2012年1月16日(月) 2012 カラーコーディネーターシンポジウム&色彩基礎セミナー<3/17開催>
暗闇を照らす「あかり」のサイエンスと美 〜今・むかし〜
あかりは文明と繁栄の証とも言えます.大昔,人類は火と出会い,“焚き火”がもたらすあかりに安堵感を覚えたことでしょう.電球が発明されるまでは,月あかりや薪,蝋燭,お灯明油の炎がもたらすあかりの中に生活の営みがありました.しかし,どのようなあかりの時代でも,人は,遊び心や美への探究心を忘れませんでした.そして現代,あかり新時代を迎え,あかりの新たな世界が拡がろうとしています.今回のシンポジウム&セミナーでは,そのような“あかり”の今とむかしを,考えてみたいと思います.
セミナー実行委員長 大谷貴美子
日時:2012年(平成24年)3月17日(土)9:30〜17:30 (受付9:00〜)
◆第14回カラーコーディネーターシンポジウム 9:30〜12:00
◆第16回色彩基礎セミナー 13:00〜17:30
会場:キャンパスプラザ京都 4階第4講義室
京都市下京区西洞院通塩小路下る(JR京都駅ビル駐車場西側,ビックカメラ前)
◆第14回カラーコーディネーターシンポジウム 9:30〜12:00
*午前のシンポジウムは暗闇を照らす“あかり”の「今」を中心にした内容です.
●「環境色彩・照明コントロールからまちづくりの灯りへ」(9:30〜10:00)
講師:澤一寛氏
講演内容:照明分野で環境色彩の騒色にあたるものが光害(ひかりがい).光害対策は環境省によりはじまり,景観行政に波及.暗い夜や美しい星空を取り戻すための「量」による照明コントロールが実施されている.一方で市民やボランティアによる夜を楽しむ「質」による照明(灯り)のまちづくりは着実に普及し,一大イベントと化した.環境色彩に関係する照明と灯りの近況をレポートする.
略歴:色彩環境設計家.(株)日本カラーテクノロジー研究所代表.大阪芸術大学芸術学部講師.色彩&景観まちづくりのコンサル実践を通し,各自治体の色彩・景観・まちづくり専門委員,アドバイザーなど
●『都市を彩る光』〜色光で激変する世界のライティングデザイン最前線!〜(10:00〜11:40)
講師:長町志穂氏
講演内容:LEDをはじめとする新光源の出現により,ライティングデザインの世界は大きく変貌しています.特にカラーライティングは商業のみならず上質なパブリックデザインとして世界の各地で様々な試みが行われており,それらは昼の顔とは全く異なる豊かな夜時間を創り出しています.本講演では,光による賑わいづくりや,美しく個性的な建築や夜間景観の様々な事例を,多数の取材画像でご紹介し,都市を彩る光やその色彩について考察します.
略歴:株式会社LEM空間工房 代表取締役.国際照明デザイナー協会会員,京都精華大学・京都造形芸術大学非常勤講師.「御堂筋イルミネーションコンペ2009・最優秀」「堂島大橋ライトアップコンペ・最優秀」グッドデザイン賞を約100点など受賞多数.
●質疑応答(11:40〜12:00)
◆第16回色彩基礎セミナー 13:00〜17:30
*午後の基礎セミナーは“あかり”の「むかし〜今」を中心にサイエンスと美を追求した内容です.
●平安時代の明かり〜源氏物語の美の世界〜(13:00〜14:30)
講師:鳥居本幸代氏
講演内容:平安貴族が暮らした寝殿造と呼ばれる住まいは,南向きに建設された大邸宅であった.しかし,室内は日中でもほの暗く,格子と呼ばれる戸を上げて外光を採り入れていた.夜は当然のことながら,灯台によって照らされた薄ぼんやりとした光の世界である.しかしながら,『源氏物語絵巻』に描かれた女性たちは,みな鮮やかな色目の装束をまとっている.彼女たちのファッションセンスについて,明かりと色彩の関わりから解明する.
略歴:京都ノートルダム女子大学生活福祉文化学部教授.専門:平安朝服飾文化史.平安朝の生活環境に関わる文化を研究.主な著書『平安朝のファッション文化』『精進料理と日本人』『雅楽−時空を超えた遙かな調べ−』(すべて春秋社)
●デジタルミュージアムにおける有形文化財の質感再現(14:40〜16:10)
講師:田中弘美氏
講演内容:デジタルミュージアムの実現へむけて,文化財や文化遺産のデジタル記録・保存・コンテンツ化の研究が推進されている.有形文化財の中に は,浮世絵,能装束などのように,様々な色,文様,光沢を持つものが多く存在する.本講演では,このような貴重な文化財の表面微細構造,色,光沢や質感を,観測画像データから抽出し高精度にモデル化し,それらを実世界に忠実にデジタル再現する方法を述べる.暗闇の薪能の舞台で松明の揺れる炎で照らされる能装束織物の質感再現や,浮世絵を手にとって「触れて視ながら」光と影の版画芸術を鑑賞を可能にする視触覚呈示について紹介する.
略歴:1988年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了.工博.1988〜1994年ATR通信システム研究所客員研究員.1994年立命館大学理工学部情報学科教授.現在,同大学情 報理工学部知能情報学科教授.CV,CG,VRの研究に従事.学術会議連携会員.
●暗さを見る眼の働きと心の動き(16:20〜17:30)
講師:石田泰一郎氏
講演内容:真夏の炎天下から星明かりの暗闇まで光の量は1億倍もの幅で変化する.人の視覚は巧みにその特性を変えながら環境の光に適応している.明るい環境から暗い環境に移り変わるときに人の視覚にどのような変化が起き,それによって見え方がどのように変化するのか解説する.特に色の見え方に焦点をあてて,明るさに応じた色の見え方の特徴と色の活用において考慮すべきことを述べる.後半の話題では,空間を照らす光の明るさと色がその空間の心理的な印象に与える効果を紹介し,明るさ,暗さを活かした光環境デザインの可能性を考える.
略歴:東京工業大学大学院物理情報工学専攻で視覚の心理物理学を学ぶ.工学博士.現在,京都大学大学院工学研究科建築学専攻,准教授.建築光環境,色彩,視覚認知を専門とする.日本色彩学会,日本建築学会,照明学会,日本視覚学会等,会員.
定員:80名(申込先着順)
参加費(当日申し受けます)
シンポジウムとセミナー参加 会員7,000円/非会員10,000円/学生4,000円
シンポジウム(午前)のみ参加 会員3,000円/非会員4,000円/学生2,000円
セミナー(午後)のみ参加 会員5,000円/非会員7,000円/学生3,000円
申込み:「シンポジウムとセミナー参加」「シンポジウム(午前)のみ参加」「セミナー(午後)のみ参加」のいずれかを明記し,氏名,連絡先(e-mailまたはFax),会員種別を記入のうえ,下記までお申し込みください.
日本色彩学会関西支部(辻埜) 〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-3-14-1002
E-mail: tsujino@gold.ocn.ne.jp Fax.06-6231-4073 Tel.06-6231-4071
2011年12月7日(水) 第45回光学五学会関西支部連合講演会<1/28開催>
光学関連五学会の関西支部では、合同で年一回の連合講演会を開催しており、今回で45回目を迎えます。本講演会は、幅広い分野の講師の方々にご講演頂いて見識を広め、また、会員の交流を深めることを目的にしております。参加者は専門分野の知識を深めると共に、他分野の最新の研究技術について学ぶことができます。今回は、光源や照明手法に関連する最新技術を、第一線でご活躍の講師の皆様にご講演いただきます。
日 時:2012年1月28日(土)12:30〜16:40 (受付開始 12:00〜)
場 所:キャンパスプラザ京都 4階 第3講義室
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る キャンパスプラザ京都
(ビックカメラ前、JR京都駅ビル駐車場西側)
主 催:日本光学会(応用物理学会)・照明学会関西支部・日本色彩学会関西支部・日 本分光学会関西支部・日本写真学会西部支部
協 賛:電気学会関西支部、電子情報通信学会関西支部、映像情報メディア学会関西支部、レーザー学会、応用物理学会関西支部、日本画像学会関西委員会、画像電子学会、日本赤外線学会
テーマ:「省エネ時代の光源と照明」
講 演(講演50分,質疑応答10分)
1) 12:30〜13:30「照明用白色LED技術の展開と今後の展望」
京都大学大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻 物質機能相関論分野
田部 勢津久 氏
InGaN系青色LEDとLDを利用した固体照明の中でも蛍光体変換型白色光源の高性能化には著しいものがあり、今後ますます用途に応じた新規蛍光体材料の開発が進むと期待される。本講演では、白色LEDの高出力化、高効率化の現状と、その中核をなす希土類付活蛍光体の発光機構の基礎と光物性の支配因子、光物性の精密評価の実際について解説、今後の展望についても述べる。
2) 13:30〜14:30「有機EL照明の実用化に向けた高効率・長寿命材料の開発状況」
出光興産株式会社 電子材料部 電子材料開発センター
熊 均 氏
LEDの性能が着実に向上し市場に普及する中、有機ELの性能向上が急務となっている。本稿では有機EL照明実現に向けた蛍光および燐光材料の最新開発状況を報告する。蛍光材料の従来の理論限界効率を突破するTTF技術を見出した。本技術と演色性向上を目指した純青蛍光発光材料とを組み合わせ,NTSC色度(0.14, 0.08),電流効率6.5cd/Aの高性能青色材料を開発した。TTF技術は青色のみならず白色素子にも適用可能である。また,理論的に内部量子効率100%が期待される燐光ホスト材料の開発も進めており,赤燐光では22cd/A,200,000hrs,緑燐光では64cd/A,200,000hrsを達成した。
――― 休憩 ―――
3) 14:40〜15:40「視覚特性に基づく照明応用の考え方とその実践」
立命館大学 情報理工学部 知能情報学科
篠田 博之 氏
すべての視覚体験は光を媒介にする。部屋それ自体や室内に置かれた物の色と明るさはもちろん、視力や色弁別能力などあらゆる視覚特性も照明に依存する。ところが最近はLEDに代表される新しい光源の普及、間接照明や一室多灯照明などの照明方法の多様化により、既存の測光量や測色値では照明を正しく評価できないことが多くなった。本講演では照明光が視覚に与える影響について物理的および心理物理的な側面から解説し、さらに視覚特性を上手く利用した照明光源や照明手法の応用実例として、新しい空間の明るさ感指標、ディスプレイのカラーマネジメント、高齢者(白内障)用照明手法、色覚バリアフリー照明などを紹介する。
4) 15:40〜16:40「住空間における光環境デザインと省エネルギー」
松下進建築・照明設計室
松下 進 氏
現在、住宅照明は大きく変わりつつある。LED照明の登場により、新しい変化が生まれている。白熱電球の代替としてのLED電球はその第一歩に過ぎず、LED照明の持つ様々な特長がこれまでにない照明空間を作り出している。部屋の天井中央にシーリングライトを一灯設置するというこれまでのスタイルは、照明の量を追求するものであったが、部屋全体に複数の照明器具を分散配置させるというこれからのスタイルは、照明の質を追求するものと言える。必要な時に必要な光を、必要な場所に必要な光を、というこのスタイルは省エネルギーの点からも有効であり、今後の電力不足時代における住宅照明計画の主流になると考えられている。
参加費:主催・協賛学会員/2,000円 会員外/2,500円 学生/1,000円
(参加費は、講演会当日にお受けいたします。)
申込方法:氏名、勤務先(学校)、住所、TEL、FAX、E-mailアドレス、所属学会を書き、下記へE-mailまたはFAXでお申し込みください。
申 込 先:株式会社 堀場製作所 開発本部 先行開発センター 右近 寿一郎宛
E-mail:juichiro.ukon@horiba.com Fax:075-321-5648
(申込の際には、「光学五学会講演会の申込み」と明記ください。)
申込締切:2012年1月18日(水)(定員100名)