関東支部からのお知らせ

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2011年7月12日(火) 10月〜2月:日本色彩学会関東支部協賛 目白クラブ2011《講座:色彩の探究》開催案内

(目白クラブ:松田陽子)
 毎秋《講座:色彩の探究》の開講を楽しみにしておいでの皆様,お待たせいたしました.今期も,2つの講座をご用意致しましたのでご案内申し上げます.色彩科学の分野は金子隆芳先生,色彩文化の分野は小町谷朝生先生にご指導いただきます.
 2000 年5 月にゲーテ色彩論の読書会としてスタートして11 年,「目白クラブ」は,これからも急かず弛まず諦めずの精神で,ゆっくりじっくり色彩を探究して参ります.ご参加をお待ちします.

【開催日程】

2011 年10 月~2012 年3 月 毎月第2 土曜日 13:00~17:10 (全5 回)
第1回:10 月8 日(土)
第2 回:11 月12 日(土)
第3 回:12 月10 日(土)
第4 回:1 月14 日(土)
第5 回:2 月11 日(土)
予備日:3 月10 日(土)

*本部事業など諸般の事情により止むを得ず開催を延期させていただく場合があります.その場合には,予備日を以て順延と致します.

【会場】

日本色彩学会本部会議室 (TEL:03-3565-7716)
東京都新宿区下落合3-17-42 208 号 (JR山手線目白駅下車徒歩5 分)

【内容】

[講座1]: 色をひもとく (13:00−15:00) 
 小町谷朝生先生 文星芸術大学教授 東京藝術大学名誉教授
《概要》本年も読書会案内の時期になった.この度は色相順テーマ設定という新手を目論んだ.話題は赤よりいでてで当たるを幸いの老若男女だが,植物染料が舳である.

[講座2]:色の数値化を発展史的に学ぶ (15:10−17:10)
 金子隆芳先生 筑波大学名誉教授
《概要》マンフレッド・リヒターさんのAIC ベルリン大会(1981)ジャッド賞受賞記念講演『カラー・メトリクスの発展』と,それを補足する形でW.D.ライトさんの同じくAIC ベルリン大会(1981)招待講演『CIE(1931)標準観測者の50年』という二つの貴重なペーパーの日本語訳をテキストに,色の数値化について学びます.

【参加費】

1講座(全5回) 18,000 円 2講座(全5回) 36,000 円 (テキスト・教材費を含む)

【定員】

各講座とも20 名(先着順)

【申し込み】

記載事項@~Dを明記して,9 月16 日(金)必着にてお申し込み下さい.
記載事項:@講座名A氏名Be-mail アドレスC電話番号D会員種別(名/正/学/賛)

申込先:目白クラブ事務局(e-mail:mejiro.seminar@gmail.com)
*学生および遠来地会員への参加支援措置がございます.申込時にご確認下さい.
*講座内容の性質上,継続受講を前提とします.
*その他ご不明の点は目白クラブ事務局までお問い合わせ下さい.

2011年7月8日(金) 9月10日(土):日本色彩学会関東支部主催公開シンポジウム   色と形の現象と科学 ― 「見える」の不思議・「見せる」の秘密

関東支部長 松田陽子 
 
 皆様,大変長らくお待たせいたしました.東日本大震災の影響でやむなく延期いたしました標記シンポジウムが,下記の日程にて開催の運びとなりましたのでご案内致します.
 昨今,色や形の錯視や3D技術の進化など視覚現象をとりまくホットな話題が人々の関心をさらっています.これらの事象の正しい知識と最新情報は色彩学に携る者としても欠くことができません.驚きと謎に満ちた視覚情報処理の世界「見える」の不思議と,それを巧みに利用した最新技術の世界「見せる」の秘密という二つの側面について,デモンストレーションを交えながら考察します.
 なお,支部会員への利益還元を旨として,当初予定の支部大会参加費を準用致します.シンポジウムご参加の皆様には,資料代・会場費として1,000円のみ実費のご負担をお願いします.多くの会員が色彩学の研鑽の場として集われ,広く交流を図って下さることを期待します.

【日 時】
 2011年9月10日(土) 13:25〜17:15 ( 開場 13:00  懇親会 17:30〜19:30 )

【会 場】
 池坊お茶の水学院5F 502教室  (〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-3)
 御茶ノ水駅(JR中央.総武線 御茶ノ水橋口/東京メトロ丸の内線)下車 徒歩5分
 新御茶ノ水駅(東京メトロ千代田線B1出口)下車 徒歩8分
 アクセスマップはhttp://ocha.ikenobo-c.ac.jp/school/access.htmlをご参照下さい.

【参加費】
 シンポジウム ( 1,000円 )  
 懇親会 ( 3,500円:会場近傍を予定 ) 

【申込み】
 記載事項を明記して8月31日(水)迄にお申し込み下さい. (シンポジウム:定員70名)
  ○記載事項: @氏名 A連絡先B会員(名誉/正/賛助/学生) 非会員(一般/学生)の別 C懇親会参加の有無 (参加・不参加の変更は9/7正午までにお願い致します)
  ○申 込 先: 関東支部事務局( e-mail:kanto@color-science.jp fax:045-566-1374 )

―【プログラム】―

講演1  「見える」の不思議 ― 眼を開ければ見えるのか (13:25〜14:25)

鈴木恒男 氏 (慶應義塾大学教授)

 我々は見ることに関してあまりにも当たり前の行為として考え,眼を開けさえすれば見えると考えているが,見るとの行為はそんなに簡単なものなのだろうか.見るために必要な器官である,眼の構造からスタートして網膜に映った光学像と我々の認識とのギャップから見ることを考える.さらに,形や色を見ることの疑問も考える.

講演2  物理的存在と知覚的存在 ― 錯視の現象学 (14:30〜15:30)

坂田勝亮 氏 (女子美術大学大学院教授)

 視覚は網膜像から外界を認知するための感覚であるが,同じ網膜像が必ずしも同じ知覚像を生起するとは限らない.ここではいったん視覚のメカニズムに関する議論を離れ,様々な現象のデモンストレーションを通して,単純に見えの面白さから人間の視覚について考えていく.そのうえで,人間科学の発展とその根源的方法論について考察を進めていく. 

講演3  立体視とは何か? 3次元映像ブームは何故繰りかえすか? (15:40〜16:40)

斎田真也 氏 (神奈川大学教授)

 私達は3次元の世界に住んでいる.しかし光を受け取る網膜は膜であるからして2次元の光学器官である.しかし人間には水平方向に離れて2つの眼があるので三角測量の原理で3次元情報を得ていると理解されている.確かにその原理で古来より今日に至るまでの3次元表示技術は成り立っている.では,片眼を閉眼したらどうなるか? やはり立体知覚は成立している.講演ではこの様な疑問に答えながら3次元表示技術を概観してみたい. 

総合討論 モデレーター:岩井 彌 氏 (パナソニック電工)  (16:45〜17:15) 

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