九州色彩ネットワークからのお知らせ

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2011年10月5日(水) 九州色彩ネットワーク勉強会「色の現われ方と慣用色名」ご案内

                   幹事(運営委員) 山下由己男(九州大学)
 物の色を呼び表すのに使用される慣用色名は、動物、植物、鉱物の名称あるいは自然現象の状態から借りた名称で色を表しています。このとき、特定の慣用色名で呼ばれる物の色の見えには色相、彩度、明度の測色値のみではなく、物の表面の反射や透過の特性などによる特有な色の現われ方が加味されて、その慣用色名の色の見えになると考えられます。例えば、ゴールドの見えはその測色値に金属光沢が付け加わって「金色」となります。勉強会では、慣用色名と色の現われ方の関係について、さまざまな話題を取り上げ、色の見え方についての理解を深めていきたいと思っています。
 勉強会では、基本的に話題を限定せず、色の見え方についてのさまざまな疑問や話題を持ち寄って、それらについて話し合ったり、実際に簡単な実験をした結果を検討したりしながら、色の見え方について確認していきます。必要な場合には、調査などを参加者個々にあるいはグループで行う場合も考えられます。
 話題としては順不同で以下のものを想定していますが、勉強会を始めてから変わることもあります:
(1) さまざまな慣用色名とその実際の見えの確認(できるものについて)
(2) 物の特有の色の見え方とその原因
(3) 色の現象学、すなわち、カッツの色の現象学(David Katz: The World of Colour)  から最近の様々な色の見え方についての研究報告の検討
(4) その他、会員からの提案など

〇参加方法
 九州・山口地区は広域のため、インターネットのビデオ会議Skypeによる会合を中心に行います。ただし、Skype環境がなくても参加できるように、3か月に1回程度の会合による勉強会も行います。
(1) Skype会員
 Skypeのグループ通話を用いて、勉強会を行います。そのため、最新のSkype環境が条件です。参加希望者は、最新のSkype5.5以上をインストールし、Webカメラを用意してください。月に1回程度(土曜日)の頻度で、Skypeでの会合を持つ予定です。Skypeのグループ通話の人数制限のため、希望者を順次登録し、参加人数は9名までとします。参加者全員の都合がよい日時をできるだけ調整したいと思いますが、全員の都合が調整できない場合、参加希望者がもっとも多くなる日時に決めることになると思いますので、その日時が不都合な参加者に合は「会合への参加」のみをお願いすることもありますので、その点をご了承願います。
(2) 会合への参加者
 3か月に1回程度(土曜日)の頻度で、実際に会合し、色に見え方についての話題について、意見交換をします。この会合には、Skype参加者も参加します。会合場所は幹事の都合により、九州大学大橋キャンパスを予定しています。

〇連絡方法
 参加者には、メーリングリスト(Googleグループ)を作成し連絡します。メール上でも意見交換ができるようにしたいと思います。

〇勉強会開始
 平成23年10月より参加者を募集します。参加者は以下の4点を次のメールアドレスまで、お知らせください。メールアドレス:yukio@design.kyushu-u.ac.jp
(1) 氏名、所属
(2) メールアドレス
(3) 希望の参加方法、Skypeで参加される場合は、Skype名(登録名)
(4) 月のうちで都合の悪い土曜日(第1土曜日や第2土曜日など)
  月によって異なる場合は、都合の悪くなる頻度が最も高い土曜日をお知らせください。
 参加希望者には10月中に、メールで日時を調整した上で、Skypeによる連絡を致します。10月中に参加者個々とSkype環境の調整などを行った後、11月に入ってから、全員の都合のよい日時を調整し、第1回の勉強会を開始します。ただし、第1回目は、グループ通話の環境の調整に時間を取られるかもしれませんが、できれば勉強会の内容や進め方についての意見交換も行いたいと思います。


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日本色彩学会
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