くらしの色彩研究会からのお知らせ

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2015年3月16日(月) 2015年3月14日(土)永田泰弘先生講演会

2015年3月14日(土)永田泰弘先生講演会

くらしの色彩研究会特別顧問の永田泰弘先生による講演会「既存の色票を用いた景観色彩基準やカラーイメージ等の色票集の作り方」が開催された。
既存の色票とは、マンセル値が色再現された塗装色票である「日塗工」のことで、色彩基準を判断し利用するためには、この「日塗工」と眼で照合することが最も簡単であり能率的であるという考えに基づいた景観色彩基準色票集の、多数の実例を紹介していただいた。また、色票集の構成や制作方法も具体的に解説していただいた。
他にも、複合的な構造の尺度を使ったカラーイメージナビ色票集、系統色名や慣用色名と塗装色票を組合せた色名帳などを紹介していただき、色彩に関わる様々な分野の人たちが有効活用できるよう創意工夫された色票集の数々は大変勉強になった。




2015年3月3日(火) 2015年3月1日(日)中村信次先生勉強会

2015年3月1日(日)中村信次先生勉強会

くらしの色彩研究会顧問の中村信次先生によるセミナー「色嗜好の新しい計測方法について」を行った。
まずは昨年夏まで研究滞在された、オーストラリア南西ウーロンゴン市・ウーロンゴン大学についての話を伺った。ウーロンゴンは海と山に囲まれた美しい街で、大学も自然豊かな伸び伸びとした環境にあり、近くの海岸から見る海の色は大変美しいそうである。
次に本勉強会のテーマである、色嗜好の新しい計測方法について話をされた。
色嗜好を計測するには顕在的手法と潜在的手法があり、被験者の潜在的な色嗜好を計測する新しい手段としての潜在的連合テスト(IAT)の紹介と説明があった。
IATを用いれば被験者の無意識の色嗜好を計測でき、例えば顕在的には白黒を好きだという被験者の色嗜好も、IAT計測結果ではさほど白黒を好きではないという結果が出るなど、興味深い話を伺えた。
その後、紙版IATで潜在的連合テストを実体験し、充実したひとときを過ごすことができた。





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日本色彩学会
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