環境色彩研究会からのお知らせ

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2009年11月30日(月) 景色通信Vol.21『晩秋… 散りゆくものの光景』

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景色通信Vol.21
『晩秋… 散りゆくものの光景』

 11月21日、東京。自然が少ない大都会東京も気をつけて見ると、街路樹や公園の樹木、民家の庭の植木など結構多彩な緑がある。全て人手の入った自然であるために、変化に富んだ眺めを楽しむことができる。
 大都会の緑は四季それぞれに街並み景観のアクセントになっているが、晩秋に黄葉して、これから散って行く時間を待っている木々の姿は、最も深い風情を感じさせてくれる。日々色彩を変化させていく最後の華やかさの中に侘び寂びに通じるものがあり、それに感情移入しそうな自分を見いだすこともある。命を終える寸前を華やかに紅葉していくものもあれば、樹上で朽葉色に変わっていくものもある、散りゆくものの寂しさの風景。これも大都会のなかの一つの景色通信であろう。(永田泰弘)



銀杏に桜や欅、プラタナス… 池の中の落ち葉にも季節を感じる。






2009年11月19日(木) 2010年2月27日(土) 2009年度研究発表会(第9回)開催のご案内と発表募集

環境色彩研究会 2009年度研究発表会(第9回)開催のご案内と発表募集

主査 杉本賢司 

環境色彩研究会では以下の通り、2009年度研究発表会(第9回)を開催します。本研究会では多様な環境色彩情報を、研究者、技術者、学生はもとより、幅広い分野の人々との自由で闊達な意見交流の場となることを目指しています。今年度からポスターによる発表参加も可能となりました。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。

日時:2010年2月27日(土)午後1時〜午後5時(予定)
場所:日本ペイント株式会社東京センタービル1F B会議室 (東京都品川区南品川14−1−15)
発表形式:口頭発表およびポスター発表
応募資格:
研究著者のうち1名以上が下記1〜3のいずれかであること。
 1.環境色彩研究会会員(応募時の入会可)
 2.日本色彩学会会員
 3.1および2に該当する者を指導教員とする学生
申込みと採否:発表題目、著者、所属、研究発表要旨(A4版1枚以内、写真、図表等は不要)を12月10日(木)までに申し込んでください。当研究会プログラム委員会が研究発表内容を閲読した後に、採否を通知します。
申込み先(問合せ先):日本色彩学会環境色彩研究会 研究発表幹事 久保宛 KUBO_NP6280@npc.nipponpaint.co.jp
発表原稿締切:2010年1月20日(木)予定。
発表原稿の書式やページ数などの詳細は、採否通知時にご連絡いたします。

研究発表会当日は、一般講演の他に環境色彩研究会総会を計画しています。環境色彩研究会員方は引き続きご参加ください。
なお、研究発表会参加者は当日資料代(1,000円)をお支払い戴きますので、ご準備をお願いいたします。

2009年11月19日(木) 2010年1月23日(土) イブニング・レポート2009・冬の勉強会

環境色彩研究会 イブニング・レポート2009・冬の勉強会 ご案内

主査 杉本賢司

 環境色彩研究会主催の「イブニング・レポート」冬の勉強会を開催いたします。今回は萩原京子さんをレポーターにお迎えして、冬の街の風物詩となりつつあるクリスマスツリーとイルミネーションについてお話いただきます。 夏の勉強会に引き続き、光と色を話題にする予定です。お気軽にご参加ください。

【イブニング・レポート2009・第2回】

テーマ 『クリスマスツリーとイルミネーションへ ―冬の街の飾り方―』
レポーター 萩原京子(サンスター技研褐嚶゙営業推進室,日本色彩学会正会員,環境色彩研究会幹事)
日時 2010年1月23日(土)18:00〜19:30 1時間程度の報告と30分の意見交換会を予定(終了後懇親会を予定しています)
会場 日本色彩学会会議室(JR目白駅より徒歩5分,目白陶幻倶楽部2階,新宿区下落合3-17-42 03-3565-7716)
参加費 1,000円(資料代) 
定員 20名(申込順)※定員を超えた場合は、その旨連絡いたします。※ 当日は、環境色彩研究会会員はもちろん一般の方でも参加できます。
申込締切 2010年1月15日(金)まで 
申込先 エスケー化研 SKカラーデザインセンター 高山美幸 幹事まで E-mail:miyuki.t@sk-kaken.jp 氏名,会員/非会員の別,メールアドレス,Tel&Faxなどを明記してお申込みください.申込みの際のタイトルは「イブニング・レポート」としてください.

※環境色彩研究会では、学会員の方へ研究会の入会者も募集しています。入会ご希望の方は、同時にお申込みください。当日申し受けいたします。
※また、イブニング・レポート、アフタヌーン・レポートのレポーターも同時募集しています。お問い合わせは、高山美幸 幹事(E-mail:miyuki.t@sk-kaken.jp)まで。

2009年11月10日(火) 景色通信Vol.20『伊勢神宮 門前町の色彩景観』

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景色通信Vol.20
『伊勢神宮 門前町の色彩景観』

 環境色彩研究会のイベントで、焼き物の町常滑の町歩きのあと、INAXライブミュージアムの見学と後藤泰男氏による色とタイルに関する講演を聞き、最後にイタリア料理を味わうというぜいたくで楽しい一日を過ごしたあと、ひとりで伊勢神宮内宮の門前町の色彩景観を見ることを目的に伊勢市を訪ねた。
 明治34年に始まった伊勢市の景観行政への取り組みは、昭和11年に風致地区を定め、近くは平成21年に景観計画の策定が行われ、おはらい町通りを中心に修景保全が続けられた長い歴史がある。ここでは、神社建築に代表される素木づくりの「生成り」文化が反映され、灰色の伊勢瓦を葺いた屋根に、外壁は下見板張りを基本として、一階には軒がんぎ板、二階には張り出し囲いをもつ切妻・妻入りあるいは入母屋・妻入りの家並みづくりが展開されている。
 門前町の中にあたるおかげ横町は観光客を対象とした食べ物屋を中心に据えたテーマパーク的な界隈が形成され、日曜日のせいもあって人が溢れていた。
 江戸時代のお伊勢参りは、お蔭参りとも言われて庶民の楽しみであり、盛況の波が幾度も繰り返されたと伝えられている。その庶民の娯楽の現代版が町づくりの形をとって演出されており面白く感じた。
 常滑のやきもの散歩道は、20数年前に訪れた時に較べ、窯業の町から観光の町への変貌は大きいものの、お伊勢参りと違って、求心の核となるべき窯業が衰退すれば、観光の目的すら消滅することに繋がりかねない危惧を感じた二日間であった。(永田泰弘)



おかげ横丁の中心にあるおかげ座では昔の伊勢参りが再現されている。



食べ物屋やみやげ物屋をひやかして歩くのも楽しみのひとつ。





看板や暖簾を見ているだけでも時間の経つのを忘れるほど。

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日本色彩学会
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