くらしの色彩研究会からのお知らせ

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2013年10月30日(水) 2013年10月27日(日) 特別講演会 美しい日本の色彩環境を作ろう
−色彩に携わる者は世界を幸せにする使命があるー

2013年10月27日(日) 特別講演会 美しい日本の色彩環境を作ろう
      −色彩に携わる者は世界を幸せにする使命があるー

 この講演会は、愛知県立芸術大学名誉教授林先生より、先生が主査を務める「美しい日本の色彩環境を創る会」での活動を通じてのものであった。
林先生の講演は、景観、デザインなど美しい写真をスライドで紹介しながらの解説が常であるが、今回は少々異なっていた。
 日本人は自然とどう関わって生活してきたか、日本文化の基礎は何か等概念的な話から始まり、美しい景観写真だけでなく、看板、電柱電線、道路標示等の悪しき事例の紹介があり問題が浮き彫りになった。また、「美しい」という理想だけを掲げるのでは無く、街角の写真を元に「このビル外壁の彩度をさげればよくなる」等、現状からの具体的な改善の説明もなされ、より実効的な議論がなされている事がうかがえる。
 「美しい日本の色彩環境」を如何に整備、維持しなければならないか? 改めて考えさせられる講演であった。


2013年10月16日(水) 10月13日(日)くらしの色彩研究会 秋の見学会

10月13日(日)くらしの色彩研究会 秋の見学会

 秋晴れのさわやかな一日、秋野不矩美術館、資生堂アートハウス、本田宗一郎ものづくり伝承館を訪ねる見学会を開催した。
 8名参加で掛川市の広い芝生の敷地内にある「資生堂アートハウスと企業資料館」見学からスタート、加守田章二氏の「陶芸」をはじめ、「漆芸」、「ガラス工芸」、「彫刻」、志村ふくみ女史の「染織」など数多くの素晴らしい作品にふれることができた。
「企業資料館」では、資生堂が日本初の洋風調剤薬局として創業した明治5年から今日までの歩みが分かりやすく展示され、商品やビューティーコンサルタントのコスチュームの変遷など興味深いものがあった。
 壁面に展示されたロゴタイプや花椿マークデザインの移り変わり、ポスターの歴史の流れは、その時代を映した資生堂の「意匠部」の深さを感じた。
午後からは天竜浜名湖鉄道で移動、浜松市「秋野不矩美術館」にて生誕150年記念の「秋野不矩―インドの風」特別展を鑑賞した。
 西洋絵画の特質を取り入れ、新しい日本画を創造することを目的とした作品の数々は圧巻で、特にインドの風土に魅せられ60代半ばから90代前半まで頻繁にインドに行き作品を描き続けた秋野不矩女史のパワーに、深く感銘した。
 美術館そのものも、天竜杉・漆喰を使った風情ある外観と内装で建物自体が魅力的な作品であった。
 最後に、天竜に生まれ育った本田宗一郎の「ものづくり伝承館」を見学し、本田氏のアートと本田技研工業の歴史に触れることができた。
掛川市の秋祭りも見ることが出来、「芸術の秋」といえる感動がたくさんの楽しい見学会であった。







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日本色彩学会
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