第１回小見学会は、朝方まで土砂降りだった雨も上がり、昼からは陽も射すなか行われました。
信長も遊んだという安土城下西の湖から近江八幡まで、80分の船旅を楽しみま した。
萌葱色に芽吹いたばかりの葭原を滑るように進む舟。どこからともなく聞こえるオオヨシキリのさえずり。本当に心和む一瞬（ひととき）でした。
この近江八幡の水郷地帯は、国の重要文化的景観第１号にも選定され、町屋が建ち並ぶ重要伝統的建造物群保存地区と合わせ、他にはない風景・景観を創り出しています。
まちづくりへの取組や祭への若者の参加もぬきんでています。
お昼は酒蔵を改装したお店でいただき、赤こんにゃくや丁字麩、それに近江牛の たたきと地元の特産を肴に、蔵から出したばかりの濁り酒とともに、舌鼓を打ちました。
100年前にタイムスリップしたような近江商人の街並み、カキツバタ に彩られた八幡堀、その中に浮かぶ手漕ぎの和船など、美しい日本を存分に楽めた１日でした。（５月２５日、参加９人）
九州福岡工業大学で開催された、日本色彩学会・全国大会での発表は、今年で３回目となります。
くらしの色彩研究会では、岐阜県高鷲町に計画された商業施設 「クックラひるがの」プロジェクトの当初から関わり、独自に考案したL・Cシステムを用いて、施設の内外装の色彩を提案してきました。
過去、全国大会において、調査、設計、施工の各段階で発表を継続してきましたが、本年は メインのパネル以外に、立体模型（写真 参照）をはじめ、多くの補助資料を取り混ぜて説明をいたしました。
多くの先生方にご覧いただいた際、たくさんの貴重なコメントもいただき、たいへん勉強になりました。
4月26日（土） 林英光主査を中心に色彩提案を行った「クックラひるがの」が、無事に開業記念式典を迎えることができました。
2006年9月、高鷲町の景観色彩調査から始まり、検討色における視距離による測色や、実際の塗料でのサンプル実験などを通して提案した色彩が、デザインテーマである北欧スタイルの建築物として、ひるがのの景観の中に見事に溶け込んでいます。
「クックラひるがの」では、充実の内容で13店舗を展開し、ひるがの高原で育った乳牛の搾りたての生乳を使ったチーズ工房やガラス工房他、朝摘みの新鮮野菜や、富山湾の新鮮な魚などを販売しています。また、「Galleryクックラ」では地元の作家の工芸品などを紹介しています。
7月末には、「ホテルクックラ」が開業し宿泊もできます。
7月5日に東海北陸自動車道が全線開通し、東海地方と北陸地方のアクセスが一段と良くなり、7月3日には、中日新聞朝刊に「やすらぎの街」として紹介されました。
是非、ご家族やお知り合いの方をお誘い合わせてお出かけ下さい。
